優柔不断で自己主張が苦手な透子(トウコ)。

理不尽なことでも笑顔で飲み込んでしまう彼女に苛立ちながらも放っておけずに惹かれていく浩輝(コウキ)。

恋愛もセックスも、流されるまま求められるままでいた透子に変わるキッカケを与えたのは「彼」とのセックスだった。

この作品は「十六夜の月」をシナリオ…

幼い頃に両親を亡くし親戚の家で育てられた透子は自分に自信がなく、何をするにも受け身な性格。誘われたら断れず人に嫌われないように生きてきた。

そんな彼女も大学を卒業し就職。

そこで、彼女の教育係として出会ったのは2つ年上の木下浩輝。

仕事で接していくうちに彼のことを意識していく透子だったが、彼女には大学の後輩である翔、同じ頃に痴漢から助けてもらった縁で付き合いだした武人という恋人がいた。

更に同じ会社の人とも一夜の関係をもつ…。


翔と武人、どちらにもお互いの存在を告げることが出来ず、ずるずると関係を続けている透子。自分は彼らにとって恋人なのかセフレなのか、また自分にとっても彼らはどういう存在なのかわからないままだった。

自己主張が苦手なのは勿論セックスの時も例外ではない。伝えなきゃ相手に伝わらない。そう思いながらも二人とのセックスに悶々とする透子。


一方浩輝は取引先で働いている薫子と付き合って2年以上がたつ。

薫子のことは普通に好きだと思うが、人生の中で恋愛に重きを置いてこなかったため、あまり女性に興味を持つことはなかった。

教育係となり透子に接するようになって、透子の流されやすさや危うさに苛立ちながらも気になる存在になっていく。



働きだして忙しい日々になんとなく落ち着いてきた頃に迎えた透子の誕生日。

会社から出てきた透子を待っていたのは照れ臭そうに花束を持つ翔…と、車で迎えに来た武人だった。


周りの愛や優しさに気付かず、自ら自分の殻に閉じこもっていた透子が顔をあげ、自分や周りと向き合って生きていけるようになるきっかけは自分の欲求を曝け出した『彼』とのセックスだった。