主人公・ノアが暮らす世界は、男性しか存在しない。小説も漫画も、男性しか登場せず、それが彼らにとっての当たり前。女性という形の異なる人類を知らないノアたちは、ある日突然自分たちの世界の外に巨大な世界が見つかったと報告される。
 戸惑うノアたちを気に留めず、王はノアたちを新たな世界に移住させるという…


物語全体のあらすじ


 主人公・ノアが暮らす世界は、男性しか存在しない。小説も漫画も、男性しか登場せず、それが彼らにとっての当たり前。女性という形の異なる人類を知らないノアたちは、ある日突然自分たちの世界の他に巨大な世界が見つかったと報告される。

 戸惑うノアたちを気に留めず、王はノアたちを新たな世界に移住させるという。めまぐるしく環境が変わる中で、ノアたちは新たな知識をどんどん詰め込まれる。

 今まで人を好きになったことがなかったノアは、男性の他に女性という人間がいることを知る。恋をしない人はこの世界に少なくない。しかしノアは、恋人がいる親友の様子を見て、恋に対してずっと憧れていた。女性という人間に期待を持つノア。

 だが、新世界についての知識を教わるたびに、ノアは疑念を持つようになる。新世界を見つけたのはつい昨日のはずなのに、情報量が多すぎる。新世界の中には多くの言語があるのに、自分たちの暮らしている世界と一部の言語がかぶっている。王は元から新世界のことを知っていたのではないか?

 ノアは期待と疑念を持ちつつ、心の準備もできないままに新世界に旅立つことになる。

 新世界は、ノアの想像以上に広い。近代的な建物と緑が調和したノアのいた世界とは異なり、ノアたちが連れてこられたのはありえないほど広い荒野だった。絶句するノアたちを配慮せずに、新世界の人間はどんどん事を進めていく。

 ノアが新世界になれ始めた頃、ノアはバイトを始める。そしてバイト先で出会った快活な中年女性・エリザベスによって、ノアは大きな冒険に出ることになる。

 エリザベスに出会い初めて女性をみたノアは、世界に溢れる真新しさと情報量の多さに好奇心を刺激され、荒野を出て人の多い町に行こうと決意する。

 長い間一緒に過ごした親友に別れを告げ、ノアは一人でニューヨークへ向かう。そこで始めたバイト先で、ノアはエマという女の子と出会う。次第にエマと仲良くなっていくノア。そして、ノアはエマが女性しか存在しない世界からきた、自分と同じ境遇だという事を知る。

 記憶を擦り合わせていくうちに、ノアとエマは自分たちがもといた世界へ不信感を抱くようになる。調べていくうちに、ノアは自分たちのいた世界が、作られた実験施設であったことを知る。

 自分たちがいた実験施設を作ったのは、性的少数者の存在を否定する宗教団体。ノアは恋人を深く愛していた親友のことを、そして誰も好きになれなかった自分の不安を思って、怒りがこみ上げる。その団体について調べているうちに、ノアは彼らが同じ過ちを繰り返そうとしていることを知る。ノアたちのような子供を集め、同じ実験を繰り返そうとしているのだ。ノアは仲間の協力を仰ぎ、どうにか彼らを止めようと奮闘する。