〈物語全体のあらすじ〉


 15歳頃~18歳限定で、人知を越えた超能力を発揮する者達がいる。彼らの能力がとある日記に準じていることから、その日記の作者の名を取って、「エルマの子」と超能力者達は呼ばれている。

 彼らはエルマ学園という全寮制の男子校へ通うことが決められていた。


 主人公は能力が無いが、幼なじみのわがままにより共にエルマ学園へ通うこととなる。能力者でもないのに恩恵を受ける代わりに、主人公は生徒の相談に乗ったり学園のトラブルを解決する役割を任せられた。

 この学園では本名で呼んではいけないという決まりがあり、主人公には"カウンセル"という名が与えられる。


 最初は腫れ物のように扱われていたが、トラブルを解決していくうちに仲の良い者が増えていく。親しくなった人達が寮長だったり有名人だったりしたせいでやっかみや嫌がらせもあった。怪我や時には命の危険にさらされたこともあったが、周囲の手を借りながら乗り越え、絆を深めていく。


 その一方で、幼なじみのワーニングとの距離は開いていった。ワーニングがカウンセルを避けるからだ。どうしてそんな態度なのか尋ねると一言、「怖いんだ」と言われた。そこからは何を聞いても答えてくれない。


 カウンセルはワーニングと仲直りをしたくて、自白の能力者に協力して貰い、ワーニングの本音を聞き出した。


 そして語られたのは、幼い頃に見たというカウンセルのもう一人の人格の存在。ワーニングの父親の目を傘で刺した姿がトラウマで、ずっと怖かったのだと言う。心を許したことなんてない、ずっと気が休まらない、お前なんて死んじゃえばいい。


『人に「死ね」とか「殺す」って言わない』


 それはエルマの日記の最初に書かれているタブーの一つ。このタブーを犯すと、現在展開中の能力はクリアされることになる。多くの人は常時能力展開なんてしないので意識してる人は少ない。だが、ワーニングはずっと守り続けてきた。それが今、破られる。


 シークレットボックスに封印されていたエルマの人格が解放され、カウンセルの身体は乗っ取られた。久々に表に出たエルマは、自身の目標である世界征服に向けて動き出す。