世界中が私を『好き』と言っても、私はあなたの手を握り続ける

作者葵すもも

※カクヨムで実施の『電撃の新文芸2周年記念コンテストーー編集者からの4つの挑戦状ーー』にて本作が最終選考(1609作品中37作品)まで残りました。惜しくも大賞は逃してしまいましたが、これもひとえに応援してくださった皆様のおかげです。ありがとうございます。
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「…

 クラスのアイドル・更科希沙良の触れただけで自分のことを好きにさせる『能力』が未知人には効かなかった。


「え? 私のこと好きじゃないの?」


 予想外の展開に動揺を隠せない希沙良は未知人に『好き』と言わせることを決意する。


「仲直りの握手しよっか?」

「私、手相占い得意なんだよね」

「未知人くんに似合うメガネ選んであげる」


 あの手この手で未知人に触れようとする希沙良と、あまりにも突飛な展開に困惑する未知人。


 そんなふたりだったが、不思議な交流を重ねるうちに、気持ちは少しずつ変化していく。


 これは『能力』を持つ女の子と、『能力』が効かない男の子のじれじれ恋愛物語。