悲しい、いとしい、でもかなしい

作者長瀬あいる

病気で妊娠できなくなった女と、年下の男。
誰もが望む、結婚や子供。
諦めていても、眩しく見える同世代の人達。
人を好きになれば、必ず向き合わなければならない現実。
それなら最初から何も望まない。
そんな彼女に、惹かれていく男。

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 人と距離と持ちながら、生活する優里。

そこへ、人懐こく明るい隼人が同じ職場に来る。


 優里に興味を持つ隼人だが、優里は相手にしない。

それでも、明るく優里のそばにいようとする隼人に少しずつ2人の距離は近くなる。

 

 隼人に告白をされるが、私は人と付き合えないと断る。理由は特にないと言い、納得のいかない隼人は、優里に問いただす。

 それでも、理由を言わない優里に隼人は、分かった。と去っていく。


 優里は、病気をしたせいで子供が産めない体だった。

 30になる優里、周囲は、結婚、子供の話題が尽きないことで、自分が女として欠陥があると自分を責めていた。

 隼人を好きになり、付き合うことになったら、子供を産めない自分を責めてしまう。

 そしていつか、子供が欲しい隼人は違う人の元へ行ってしまう。そんな未来を想像して、一歩も動けない優里。


 子供を連れている家族が眩しく見える。

 自分が生まれたように、そんなこと当たり前だと思っていた。

 普通でいい。特別じゃなく。

願っても叶わない思いに涙が止まらない。


そんな2人の物語。