彼氏に浮気されて傷心中のヒロインがバーテンダーのペットを飼うお話。


10月某日、仕事からの帰宅途中筒井は近所のゴミ捨て場で酔っ払いの伴坂を見つける。眠っていた伴坂を起こし、水を渡した。それから数日経ち、2人は伴坂の働くバーで再会。2人で食事にいくようになる。


元彼の柳井とは、柳井が浮気相手と子供を作ったことが原因で別れた。柳井は浮気相手と結婚し子供も産まれたが、筒井はうまく忘れられないでいた。そんなある日、筒井は伴坂から自分をペットにしないかという提案を受ける。ヒモだと勘違いして断るも、筒井の好きにしてくれていいという伴坂に、筒井は戸惑う。


しばらく時間をおいて、筒井は伴坂の申し入れを受け入れる。伴坂から何かをしてきたり会いたいと連絡してくることはない。あくまで主人から動くことを待つ伴坂。2人は友達以上恋人未満のような関係を続け、共に過ごす。


一方筒井と柳井は、部署は違えど同じビルで働いており、対応している案件も重なっていることから、仕事上顔を合わせることは何度もあった。自分のせいで筒井を傷つけたという自覚はあり、また筒井に未練が残っていることも察している柳井は、度々筒井を気にかけては構っていた。


クリスマスが近くなり、仕事の合間の休憩中、柳井から渡されたのは筒井が好んで食べていたお菓子。こういった差し入れはしょっちゅうであり、筒井は柳井のことを最低だと思いながらも嫌いになれない自分に嫌気がさしていた。


伴坂とはクリスマスの約束もない。それでも声を聞くと安心してしまう。柳井に対する気持ちとは違うことを自覚しながらも、伴坂に心を許し惹かれていく。


そしてクリスマス。店を訪れた柳井を、偶然伴坂が接客する。柳井の左手に注目し、決して綺麗な営業スマイルを崩すことなく、伴坂は悪態づく。とんだ最低野郎に筒井は未練を残している。伴坂がペットの役目を自分から申し入れたのには理由があった。筒井を特別に想いながらも、自分が望み過ぎてしまうことは出来ない。


ペットとご主人といいながらも、世話をするのは伴坂の方だった。友達でありながら、恋人のようにも触れ合う。2人の関係は異常でありながら、支えをなくしてしまわないように、お互いが壊さないように、守り続いていく。