私の天敵、それはイケメン。
イケメンはこの世で最も邪悪な生き物。罪なき女性達を惑わせ、混乱に陥れる諸悪の根源。女性達から理性を奪い、社会の秩序と風紀を乱し、世界を破壊し得る新手の生物兵器、もしくは危険因子。
だが、今、この瞬間も、イケメンは社会の中でのうのうとのさばり、蔓延り続けている。
イケメ…

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物語全体のあらすじ


 一条加恋(25)は幼い頃に母が六本木ナンバーワンホストの唯我独尊(29)と蒸発して以来、イケメンと恋愛が大嫌いのイケメンアレルギー。半径1メートル以内にイケメンが近付くとクシャミや鼻水といったイケメン拒否反応が出てしまう。イケメンアレルギーは運命の恋の相手とキスした時に完治するアレルギーだ。


 ある日、税務署勤務の加恋は不本意にもイケメン税課に異動となる。

イケメン税は国が新しく施行した税制で、イケメンを特上・上・並の3段階に分け税金を徴収するシステム。

あろうことか加恋は唯我独尊にイケメン税(最上ランクの特上イケメン)の徴収に行かなければならなくなってしまう。加恋は仕方なく徴収に行くが、実際の唯我は加恋が思い描いていた人物像とは違い、私財を投げ打って社会貢献する唯我に次第に加恋は惹かれ、恋に落ちる。


 しかし、ある時、加恋は唯我が幼い自分から母を奪った男だという事実を知り、思い悩む。

そして実は唯我も加恋の母・紫に新しい恋人が出来、初めて女性に失恋したショックで熟女アレルギーになってしまっていた。

それぞれの複雑な思いが交差する中、ひょんなことから加恋は職場の同僚である清家廉(25)と突然のアクシデントでキスをする。廉はツンデレで素直に加恋に対する恋心を表してはいなかったけれど、本当はずっと加恋のことが好き。

清家とキスをした直後、加恋のイケメンマーカーの値は正常値になりイケメンアレルギーは完治する。なんと加恋の本当の運命の恋の相手は清家だったのだ。

実りはしなかったが唯我への遅い初恋を通して他人を認められるようになった加恋は、今、同時に自分で自分をもやっと受け入れ、認められるようになっていた。