イマジナリーラインを越えて ~恋と渓谷と映画制作~

作者六畳のえる

桐賀葉介(きりが ようすけ)は中学時代、映画制作部に入っていた彼女を撮影中の川の事故で亡くし、それからは恋愛も部活も避けて過ごしていた。

そんな彼は転校先の高校で、美人の先輩、香坂桜(こうさか よしの)に出会い、映画制作部への入部を頼まれる。しかもロケ地は、彼女が事故に遭った渓谷。

運命めいた…

"好奇心が勝った。

彼女が、浮園愛理が、文字通り「死ぬほど」のめり込んだ映画制作とはどんなものなのか、知れるチャンスだ。

そうしたら、あの時を境に、いきなり電池を抜いた時計のように止まってしまった時間が、動きだすかもしれない。"



これは、脚本・絵コンテから撮影、編集まで、一本の映画作りを通して、「俺」がまた歩き出していく、淡い青春の物語。