物語全体あらすじ


 異種族差別が激しく、男尊女卑を司る男神が崇拝される世界。精霊に好かれる姫リリーナは男神の生まれ変わりである帝国皇子に見初められてしまう。怖くなったリリーナは精霊に誘われ城を脱出。世界樹の森に逃げ込むも、魔物に襲われる。そこに謎の騎士が登場。窮地を救われたリリーナは安堵から気を失ってしまう。次に目を覚ますと、そこは異種族が暮らす隠れ里だった。


 見舞いにきた騎士は紳士的で、初めて異性にときめくリリーナ。しかし甲冑を外した素顔に驚愕。騎士の正体はイケメンなゴブリンの王子さまだった。回復したリリーナはラインハルトと名乗るゴブリンに里の案内をされ、刺激的な一時を過ごす。

 隠れ里はあらゆる種族が暮らす理想郷だった。リリーナはラインハルトから異種族が理不尽に被らされた【男神の呪い】を聞き、人類史で秘匿されている神話【世界樹になった創世女神】を知る。異種族の苦難を思って涙を流すリリーナ。彼女を慰める精霊たち。その姿に感銘を受けたラインハルトは彼女に婚約を申し出るが、自分が【男神に贔屓された人間】であることを恥じたリリーナは返事を保留にする。


 以降、ラインハルトとギクシャクしてしまうリリーナ。そこに「皇子がリリーナを奪還すべく森を焼こうとしている」と報せが入る。申し訳が立たない彼女は皇子を説得するべく里を出る。去り際、精霊たちが彼女に不思議な指輪を託す。

 指輪の力で森を抜けたリリーナは決死の覚悟で皇子に直訴。だが計画を止める気などない皇子はリリーナを弄び魔の手を伸ばす。その時、窓をぶち破ってラインハルトが登場。皇子をぶっ飛ばしてリリーナを取り戻す。皇子を殴ったことで呪いが降りかかるも、気取られないよう振る舞うラインハルト。リリーナは彼から勇気を貰い、恐怖に立ち向かうことを決意する。


 ブチ切れた皇子は男神の姿に戻り、世界樹を燃やそうとする。その時、指輪を媒介にしてリリーナの身体に精霊女神──男神の母が降神する。母の力を前に屈する男神。女神は男神の処遇をリリーナに任せて消える。母が消えて増長する男神だったが、リリーナに引っ叩かれ降参した。


 男神が消え、呪いが解けた異種族は人間と対等な関係を結び、女性の立場も改善され始める。だが男神に直接盾突いたラインハルトは醜い姿にされたまま。リリーナは人知れず消えようとした彼を呼び止め、保留にしていた返事の代わりにキス。ラインハルトが元の姿に戻りハッピーエンド。