『イオラス国の北端、いにしえから続く黒い森には、緑の魔女が棲むという――。冬が終わり、雪の残る杉林で、森の館に住む少女・雪柳(ゆきやなぎ)は瀕死の重傷を負った子猿を拾った。「この子猿には身体に五つも戒めの枷がついていて、それが命を危うくしている」と守り役のヒルシュは言う。精霊語の呪詛返しで子猿の手…