架空の古代中国を舞台にした伝奇小説(中華ダークファンタジー)です。

〈主要登場人物〉
 聶隠娘  牛耕村の名家、聶家の一人娘。
 小宝   聶院娘の幼なじみ。
 尼    聶隠娘に武芸を授ける謎の尼。
 芙蓉   尼の一番弟子。明るく活発だが、口が悪い。
 芳槿   尼の二番弟子。芙蓉より一歳年…

どこまでも続く黒き鎖。


この鎖は、いつから繋がり続けているのだろうか。


幾星霜という時を重ね、それに答え得る者はもう誰もいない。


生きとし生ける者ならば、一度は夢見るであろう不老不死。


しかし、それは時の環から外れた存在でもある。


自然の摂理の外側に存在する、生命と呼ぶことさえ憚られる生命。


孤独と絶望に苛まれながら、少女は剣を舞わせ続ける。


いつ果てるともわからない、剣の舞を。


そう。彼女はたった一人。


背負わされた宿命をその細い腕に抱いたまま。