コミックシナリオ『渇望と愛の波打ち際で。』

作者バニラ味

この作品は「渇望と愛の波打ち際で。」をシナリオ化したものです。

小説URL https://maho.jp/works/16743963567760615295

物語全体のあらすじ


午前2時。悠治は缶ビールを片手に海に来る。特に理由は無かった。見上げた月が、交際相手に振られた夜に浮かんでいた月と重なる。

自分だけが取り残されていると自嘲した。


海を眺めいると、背後に人の気配がした。

分析するに、地元の女子高校生だろう。


少女は死のうとしていると言う。

そして、それが完遂出来るように絶望したいと言った。

その手段を告げると男は組敷いた。


 少女が目蓋を開けたのは男の部屋だ。捨てる命なら寄越せと少女を連れ帰ったのだった。

少女はルウと名乗る。本名らしい。悠治とルウは「飼い主とペット」として暮らす。


3日目、ルウは遅く帰ってきた。悠治に生活費を渡そうとする。

それは母親からの帰ってくるなという意思表示だった。

悠治は受け取らずに説明を求める。

母親の恋人に襲われかけ、母親には逆恨みされているのだと泣いた。ルウが曖昧な言葉で身元を隠すため、悠治は抱きしめる事しかできなかった。


悠治はルウとの生活に心地の良さを感じていた。ルウは悠治に惹かれていく一方で、この生活の為にはペットとしての範疇を超えてはならないと考える。


が、ルウは姿を消した。恋人と別れた母親に帰ってきてと泣きつかれたからだ。自分を捨てようとした母でも少女にとってはたった一人の家族だ。


2学期が始まり日常が戻る。ルウはそれが正解だと言い聞かせていた。

ある日学校でルウは倒れた。自力で帰ろうとするも体が動かない。そんなルウを助けたのは、悠治だった。


悠治は誰にも見つからないようルウを背負って車に乗せると自分の部屋に運ぶ。

自宅を調べる時間が無かったという悠治がルウを自宅まで送ろうとする。


以前のようにおにーさんと呼ぶルウを突き放す悠治は、二人で過ごした日々を無かったことのような態度だった。

ルウはそれに激怒する。みんなずるい!と。

そしてまた母親が恋人とよりを戻してルウを邪魔者扱いしている事を知る。


悠治は教師としてルウに接し、ルウではなく苗字の根本と呼ぶようになった。帰ればまた身に危険が及ぶと考えた悠治とルウの同居生活が始まる。


教師と生徒になった二人は夜になると同じ夢をみるようになって――――。


喉が渇くように手を伸ばしたくなる想いと、相手の幸せを願う想いが、時に同化して時に分離する。




この作品は「渇望と愛の波打ち際で。」をシナリオ化したものです。


小説URL https://maho.jp/works/16743963567760615295