――夢と現実の境界線で
僕は何が出来るのだろうか？
――この剣がどんなに強靭でも
時に守れないものがあるとしても、
境界線を超えて、
君がいる世界を救ってみせる。
【物語全体のあらすじ】
光の勇者・ライトは辺りでも一目置かれる最強のパーティーに所属しており、同じパーティーのサクラとも婚約し、順風満帆な生活を送っていた。しかしある日彼に突きつけられたのは「サービス終了」の文字。そう、ライトの生きる世界はオンラインゲーム・Secret of Sacredの中だった。
現実のライト――浦岡光輝は、アサダスーパーのレジ打ちアルバイト。Secret of Sacredのサービス継続の資金の足しにするため、スーパーのコンペ企画に参加するが本社のエライ女・佐倉と衝突する。
一方、ゲームの中ではライトがパーティーの仲間にオフ会をやろうと提案する。しかしサクラには「現実世界では婚約者がいるから行けない」と断られてしまう。ゲームの中では自分の嫁なのに別の婚約者がいたことに光輝はショックを受ける。
悔しさを活力に作り上げた企画書「アサダスーパーとSecret of Sacredのコラボ企画」で光輝はコンペを勝ち抜き、佐倉と急接近。サクラが好きだと言っていたキャラクターのモフキャットを佐倉も気に入っていたことから、佐倉とサクラは同一人物なのではないかと感づき、次第に佐倉にも心惹かれていく。しかし婚約者がいるはずの佐倉のことを好きになってはいけないと光輝は葛藤する。
コラボ企画が成功し、ゲーム内にも以前のように活気が戻ってきた。このまま人気が再燃すればサービス終了が取り消される可能性があると光輝が喜んでいた矢先、ゲーム内の仲間・ロキが不審な死を遂げる。
そして現実世界では光輝は何故か警察に捕まることになり……。
果たして光輝はSecret of Sacredのサービスを継続させてゲームの世界を守ることが出来るのか？
そして、現実世界での佐倉との恋の行方は？