SAMURAI69PARTY(サムライロックパーティー)

作者もりきの

 黒澤明監督作品『七人の侍』をベースにしたサムライアクション。

 物語を彩るのは男装の少女、紅光(あかしひかる)をはじめ、兄弟弟子の桔梗、空、彼らの師匠である鴇など個性豊かな面々。
 野武士を退けた後に始まる、本当の意味での「戦い」。
 生き延びた先に彼らを待つものはーー。

第一話

 老人と女子供しかいない山の麓の農村。「麦が実る頃にこの村を襲う」と言い残して野伏せり共は去っていく。

 村娘の葉桜は、村を守るため母の早苗と話し合った末に「仙人」がいると噂される裏山の頂へと向かう。

 険しい山道を登る葉桜と早苗。山の中腹あたりで熊に襲われかけるが、熊手を持った人物がこれを撃退するーー光と、葉桜の出逢い。


第二話

 事情を話し仙人に会わせてくれ、と頼む葉桜。光はいい顔をせず、二人を追い返そうとするが葉桜は強引についていく。

 たどり着いた仙人の家にて、葉桜は野伏せり共を追い払い、自分達の村を助けて欲しいと懇願する。報酬は作物と馬と、村の若い女達ーー葉桜は、自身の身を捧げることを覚悟していた。

 鴇は自分には野伏せりを退けるような力はないと告げる。では桔梗と空なら、と葉桜は頼み込み、二人は頷く。光も無言で葉桜を助けることを決意する。


第三話

 三人と葉桜、鴇は山を降り人の多い街道で仲間を探すことに。光、空、桔梗は袴を誂えてもらい侍然とした姿になる。

 手分けして仲間を探す四人。力を貸してくれる武士はなかなか見つからない。そんな中、光は酔った暴漢に襲われかけるが、青藍という男に助けられる。

 青藍を話半分で仲間に引き入れた一行は帰路へ。家に戻り数日が経つと、武者修行の旅をしている少年、太陽が現れた。


第四話

 道場破りの真似事をしながら各地を渡り歩いている太陽と手合わせする光、空、桔梗。勝ったのは桔梗のみで、光は悔し泣きする。

 葉桜が太陽に力添えを頼むと、太陽はこれを快諾。更に桔梗の戦友である常緑も加勢に駆けつける。

 村の下見に向かうとそこには役人が。最も年若い役人、山吹はこの仕事に疑問を持っており、役人に食ってかかった光に声をかける。光の意気込みに感服した後、自分も手伝いたいと申し出る山吹。

 こうして七人のサムライが揃う。

 

第五話

 麦の収穫の時期まで、鍛錬に励み作戦会議を行う七人と村人達。

 麦の刈り入れを済ませた後、物見の野武士を引っ捕らえて情報を吐かせることに成功する。敵は三十、皆馬を駆り、中には銃を持っている者もいるという。

 葉桜は自分がしたことに今更怯え出すが、光は人間誰しも死ぬときは死ぬんだ、と話す。

 そして戦いの幕が切って落とされる。


第六話

 二十を超える野武士と相対する七人。村の女が銃の前に倒れるが、七人は苦戦の末敵を全滅させる。

 束の間訪れる平和。

 村の女を娶り、この村をずっと守ってほしいというババ様に、光は「なら葉桜をもらう」と告げ、時々様子を見に来ると約束する。

 七人は、虹が架かる雨上がりの空を見上げるーー。