愛を知らない、恋も知らない

作者春日すもも

文字の世界の恋愛しか知らない女と、セックスでしか繋がったことのない男の、愛も恋も知らない二人のハチャメチャなラブストーリー。
本当の愛を、二人は知ることができるのか――?

◇物語全体のあらすじ

 佐倉清子さくらきよこは『蜜清みつきよ』というペンネームで活躍している人気女流官能作家だ。「文章を読むだけで濡れて勃起する」をキャッチフレーズに男性だけでなく女性にも人気がある。そんな清子だが、公には姿を公表しておらず、色気のある四十代女性という噂があるが実は25歳の小娘で、絶世のマダムだと言われている容姿は日頃からジャージを愛用するほどオシャレに無頓着でいわゆる干物女だ。

 このたびデビュー十周年を記念して、人気AV男優HIROSHIひろし(本名:藤ヶ谷博)監修のもと、蜜清の作品をAVにするという企画がスタートする。初回の顔合わせで、清子と博は考え方の違いのせいで反りが合わず、最悪の印象のまま別れる。

その日の夜、むしゃくしゃした清子はコンビニでワンカップを大量買いしているところを博に目撃されてしまう。絶対にバレないと思っていたが、首筋のホクロを指摘され、しどろもどろの清子は口止めに博を家に連れ込む。

本棚は官能小説だからけだが、壁にはアイドル『カラフルポイズン』のセンターSHOのポスターが貼ってあり、昼間の容姿よりも幼く、色気がないことを指摘し、話の流れから処女であることもバレてしまう。

そんな博だが、あまりにもデリカシーのない質問が続き、とても大人の男としゃべっている気にならないと、博がセックスしかしてこなかった男であることも露呈してしまう。

ここはひとつお互いの秘密を守って、企画を成功させようという協定を結んだ二人。


文字の世界の恋愛しか知らない女と、セックスでしか繋がったことのない男の、愛も恋も知らない二人のハチャメチャなラブストーリー。

本当の愛を、二人は知ることができるのか――?