幼い頃から夢を見ている時間、別の男の子として生活していた真彩。
誰に話しても好奇の目で見られるだけだったが、遂に小学校の入学式でもう一人の自分、慶太と出会う。

真彩→慶太の順で同じ1日が2度繰り返される日々を過ごす中で、2人は4つの“協定”を結ぶ。

①直接的な接触は最低限にとどめる
②お互いの…

もし2人分の人生を生きられるとしたら、あなたならどうしますか。

幼い頃から夢を見ている時間、別の男の子として生活していた真彩まや。誰に話しても信じてもらえず好奇の目にさらされ

次第にそのことを誰にも話さなくなったが、遂に小学校の入学式でもう一人の自分、慶太けいたと出会う。


真彩→慶太の順で同じ1日が2度繰り返される日常を過ごしながら、同じ中学に進学し、高校受験を経て同じ高校の1年生となった。

それまでに自分たちの間で4つの“協定”を結んだ。


①直接的な接触は最低限にとどめる──小学校高学年から異性といると周囲の注目を浴びやすくなったため。

                  自分たちだけの世界に入ってしまいやすいため。

②お互いの友人、家族には干渉しない──赤の他人が知っていてはおかしいことを言わないようにするため。

③相手(自分)が困っていたらできる限り助ける──人生をより円滑に進めるため。

④それぞれの性別らしい振る舞いをする──各々に自我がありはするが、無意識におかしな行動をしないようにするため。


お互いに他人として生活しつつ、より良い人生を送るために2人分の人生を生きているメリットを

十二分に生かす生活を作り上げていった。同じ授業を二回聞いて自ずと成績は上がり、異性の気持ちがわかるためそれなりにモテた。

お互いのミスもカバーし合い不自由のない生活をおくっていた中学時代。

高校でも順風満帆な日々が続くと思ったが、真彩の親友、桜の一言で平穏が打ち壊される。

「私、藤枝慶太のこと好きかも──」


眠りにつき慶太になってみても、やはり自分は自分。友達である桜とは付き合うことはできない。

親友の気持ちを変えようと試行錯誤するも裏目に出てしまい、真彩が慶太を好きで邪魔していると思われてしまう……。

桜との友情を失わないためにいっそ自分たちの“秘密”を打ち明けるか、それともこの不可思議な現象を言ってしまうことが

さらなる亀裂をもたらすのか──


2人の自分として過ごす高校生活は波乱の予感!?

奇妙な2人が時に助け合い、時に迷い、自分たちの望む“理想の人生”に葛藤する青春ファンタジー。