魔法のiらんど コミックシナリオ大賞(ブラッド×ストレンジャー)

作者ノザキ波

この作品は「キイチ・ブラッドとストレンジャーな婚約者」をシナリオ化したものです。
https://maho.jp/works/15591074771453443265

物語全体のあらすじ


人のほかに吸血鬼の存在する世界。吸血鬼は牙と身体能力で人間を襲い、人間は吸血鬼に対抗するため呪術を編み出した。長く敵対してきた両者だが、双方の未来のため吸血鬼と人間との間に和平協定が結ばれ、両種族の恒久の友情を誓ってイル・アンヴァン学院が建立され、吸血鬼と人間が通っていた。敵対から共存へ歩みだして100年を経てなお、人間にも吸血鬼にも相手を滅ぼすべきという過激派が多く存在していた。


主人公、キイチ・ブラッド(18)は、吸血鬼の中でも有数の貴族的家柄であるブラッド家家督相続第一候補である。キイチにはエリカ・ストレンジャー(17)という親同士が決めた許嫁である人間の少女がいる。二人は幼いころからお互い深く想いあっていたが、キイチが11歳の時、勉強のため郊外の寄宿学校イル・ヴァート校へ旅立つ前の日の夜、小さなトラブルから喧嘩別れになってしまっていた。7年後、キイチは正式にエリカと婚約関係を結ぼうとイル・ヴァート校から故郷アンヴァンへと戻ってくる。アンヴァンでは両種族友好100年の節目を迎え、人間側でも吸血鬼側でもテロ活動が横行していた。


両種族友好のシンボルとなった二人は幾度も、人間側・吸血鬼側両方のテロリストから狙われることになる。その中で二人は考え方、感じ方の違いで何度も衝突し、異なる種族の共生について深く考え、周囲の両種族の深い溝を埋めようと行動していく。


キイチとエリカは学院から世界を変えていこうとする。エリカは学院内に人知れず愛をはぐくむカップルがいると知り、カップルたちが迫害されている現状に対する打開を教師たち生徒たちを相手に演説する。キイチはテロリストと戦いながら、吸血鬼の中で根強い人間への差別意識と向き合うため、吸血鬼の貴族階級のものたちと折衝を続ける。


行動を続けるうち、二人の関係にも変化が現れる。エリカの勇敢で愛にあふれた行動を見て、キイチの人間に対する見方は変わっていく。エリカは深層に秘めた己がジプシーであるという劣等感を克服していく。二人は『違い』を批判するのではなく、認めることで「共生」は可能だということを知るのだった。