ライアン王の花嫁候補に名乗りをあげるため、フレイザー城を訪れていた貧乏令嬢のメイビス。

しかし持参金すら用意できなかったメイビスは、ライアンからも見向きもされずにアピールチャンスを失ってしまう。


その夜、城では令嬢達をもてなす晩餐会が開かれたが、肝心のライアンの姿は無い。

なんでも彼は、夜を恐れる『臆病者の王』と呼ばれているのだ。

すると会場に小さな男の子が現れ、なぜか気に入られたらしいメイビスは彼の寝室へと連れていかれる。


翌朝、眼を覚ましたメイビスが見たものは昨夜の小さな男ではなくライアンの姿だった。

混乱するメイビスは『ライアン王は夜になると子供の姿になる』と言う秘密を教えられる。

貧乏ゆえ追い込まれて後がないメイビスは、半ば脅されるような形で妃候補の一人となってしまうが、それが気に入らないらしい令嬢達から嫌がらせを受ける。

しかし高みの見物を決め込んでいるライアンに立腹し、遂に城を出る。

逃げたかと思われたメイビスは、次の日には故郷であるブロードベント炭鉱の権利書を手に戻ってくる。

自分の命を懸け、傲慢なライアンに痛烈な皮肉をお見舞いしたメイビスは、逆上したライアンに「一生飼い殺してやる」と言われ『仮』の妃の座を手に入れる。


慣れない城での生活を送っていたメイビスは、ある日ライアンの暗殺事件に巻き込まれ、毒を口にしてしまう。

危うく死にかけたメイビスの前に現れる明らかに怪しい大臣。

そして犯人が明白にも関わらず「証拠がない」と言って動こうとしないライアン。


そんな時、メイビスとライアンは大臣の企みによって誘拐されてしまう。

怒りが頂点に達したメイビスは、大臣に殺されそうになっているライアンを危機一髪で助ける

――――と見せかけ、とんだとばっちりの元凶であるライアンに痛い目を見せる事で、彼への復讐を果たす。


無事に事件は解決し、その後なぜか「助かった」とライアンから礼を言われるメイビス。

嫌い合っていた二人の仲が針の先ほど近づいたかと思われたのも束の間、またもやメイビスの前に波乱の兆しが見え始めるのであった。