気づいたら、上手に泳ぐ方法も呼吸の仕方も忘れてしまった。


あらすじ



五年前、母親を交通事故で亡くしてから父方の妹の家に預けられることになった英司えいじ

叔母さんはヒステリックで、英司は毎日いびりを受けていた。

言葉の暴力は日常茶飯事。

門限は決まって六時。

少しでも遅れると家に入れてもらえない。


今日もいつものように家の前で一夜を過ごす。


生きてる理由が分からない。


いっそ、このまま消えてしまいたい。


絶望し、泣いていると


「時雨れるな、英司」


どこからか、声が聞こえてきて⋯⋯。




ーーそれは、数年前病気で亡くなったおじいちゃんの声だった。