薫いちか
誰も傷つけずに生きたい。
そんな風に在りたくても、誰ひとり傷つけずに生きてきた人なんて、いないと思う。
傷つけてしまったことで、深く傷つき、もう誰も傷つけたくないと生きる彼に、くるしくなって、涙がでました。
傷つけられたその人もまた、くるしめたと気にしていて。お互いに自分のことを許せずにいたふたり。
別々の道をすすむ先で、傷みをすくいあげてくれる愛に出会えてよかった。ほんとうによかった。
内容は違っても、こういった想いを抱えてる人はきっとたくさんいて。それらを救ってくれるやさしいお話。丁寧に紡がれたことば達が、いくつも胸にささる。
傷つけてしまった傷みも、傷つけられた傷みも知って生きている全ての人に、届いてほしいと願います。
ステキなお話をありがとうございました!