婚約者だった男の結婚式に参加したあと、バーでヤケ酒していたハナ。翌朝目を覚ますと、ホテルのスイートルームのベッドにいた。目の前には初対面のイケメン。左手の薬指にはブランドものの婚約指輪。出会ったばかりのはずの男は、前夜の記憶のないハナと「結婚の約束をした」という。
目覚めた場所は、ホテルのスイートルーム。
目の前には、一夜を共にしたかもしれない男。
「あ、あなた誰ですか?」
「ひどいな。俺達、昨日の夜、
結婚の約束までした仲なのに」
優美に微笑むその男は、
私の左手薬指に婚約指輪を残していった。