見えない結び家

作者灰芭 まれ


自分ではどうしようもないことがある



そのお店は、たった一度きりだけ、



ひとりぼっちの君のためだけに開く。




「五円だ。十五円でもいいぞ。」



狐色の髪の男と、垂れ目の女は、



今日も、心の糸が切れた人のそれを、むすぶ。