小学生の頃、ボクは虐められていました。
丸々と太っていたボクは『ブタ』と呼ばれ、
物を隠されたり怪我をさせられるのは
日常茶飯事でした。
父子家庭で仕事で忙しい父には相談できず、
先生も見て見ぬふり。
そんなボクに唯一優しくしてくれたのが、
しろくんだったのです。
しろくんは4年生の時に転校してしまいましたが、高校に入学した時、偶然にも再会を果たしました。
再会した時のしろくんは、
心も体も傷ついていました。
「今度は、
ボクがしろくんを守るから」
そう約束したボクはしろくんの傷を癒す為、
様々な事をしました。
身体の繋がりを持つ事になった時、
「しろくんだから」
という理由で、特に抵抗はありませんでした。
でも、しろくんの求めるモノは、
どんどん大きくなっていきました。
「しろくんの為に」
「しろくんだから」
そんな考えでボクの頭は埋め尽くされ、
気づいた時には、
もう手遅れだったのかもしれません。