大切な妹を暴走族に殺された佐倉 凛愛は、彼らを激しく憎むようになり、復讐すると決める。その日から、凛愛は、家族にいい娘を演じ、外では不貞腐れ、SEXに溺れる。しかし、彼女を絶望の淵から救ったのは、暴走族の1人の男だった。『お前の復讐心晴らしてやる。』

あの日、凛玲りれいが消えた丑三つ時。


家族総出で、彼女が行きそうな場所を探した。


警察にも連絡した。


思えば昨日、凛玲の様子がどこか普通じゃなかった。


学校から先に帰っていた、あたしを見るなり、わぁっと突如泣き出した。


『ど、どうしたの凛玲。』


『……何でも無いよ。お姉ちゃん。』


これが、私と凛玲との最後の会話。


「凛玲……!!」


あたしは、夜の街をひたすら駆け抜けた。


バイブ音が鳴り、相手が誰なのか確認もせず電話にでる。


「ーーーーーーー。」


するりと、手から抜け落ちたスマホは、コンクリの地面に落下した。


小雨だった雨が、一層強い雨へと変化する。


雨に混じった自分の涙。


踵をかえして、目元を袖で拭った。


もう一度、電話越しで言葉を紡いだ父を思い出す。


『凛玲は、死体で見つかった。どうやら犯人は……、暴走族の連中らしい。』


あたしは必ず復讐するしてやる。


大好きだった妹の仇をとってやる。


そんな中、一人の男が現れた。


「俺が、お前の復讐心、晴らしてやる。」


謎の男は、暴走族の総長、“右京 詩竜”だった。