当たり前にあるものが、一瞬にして無くなった。それから私は、よりいっそう臆病になってしまった。もう何も失くしたくないの。声にならない声を飲み込んで、鳴りを潜めた喉を絞める。
これは
声を失った神様に好かれやすい女の子と
そんな彼女を傷つけたくない男の子が
大人になっていく物語
『言霊』
言葉を神霊視した言い方で、言葉の持つ不思議な霊力。「ー信仰」
(旺文社 国語辞典 第十版 「言霊」)