アオナ's 二十二歳のウサギ時間

作者とおら

もし、異国の特赦能力を持つ青年が、幼き日に出会った少女を妻に迎えたいと思ったら、どんな行動を起こすのでしょう♪

「アオナ、今日は仕事でイヤな事あったでしょ。顔もぐちゃぐちゃだけど、心も乱れてる。今までにないぐらい。」

今日の肩乗りウサギは、饒舌だ。そして一言多い。玄関のドアを開けて部屋に入るな…

「2022年2月2日。原青海はらあおなは二十二歳になりました!」


ただいま都会でOL中。一人暮らしも順調、と言いたかったけど、でもね、今日はちょっと疲れちゃった。もう、お局様や小局様に毎日𠮟咤激励されすぎ。


泣きじゃくって帰宅したら、幼少期から飼っている肩乗りウサギのウサピンからプロポーズされました。


「二十二歳の誕生日に、アオナに彼氏がいなかったら、ボク、パートナーになるって約束したよ。」

「こうやって抱きしめられるなんて、夢のよう。二十二歳まで待つの長かったよ。」

「アオナはウサギのボクのこといっぱい可愛がってくれたからね、今度はボクが、ウサギ流にアオナのこといっぱい可愛がってあげる。」


ちょっと待ってくださいな。アオナにはまだまだ結婚の予定はありません。 


もし、異国の特赦能力を持つ青年が、幼き日に出会った少女を妻に迎えたいと思ったら、どんな行動を起こすのでしょう。


アオナ's 二十二歳のウサギ時間