外面と中身がまるで違う内弁慶女、
VS
飄々として何を考えているかまるで分からない、クール眼鏡隠れイケメン
生まれてからこれまで、ぬるま湯安全地帯、妄想の世界で恋をしていた華。
一念発起して、現実の恋に一歩踏み出したその相手は、華の勤める監査法人で一番ミステリアスな男、桐谷耕一。
恋愛初心者には難易度が高過ぎるとも思える男に敢えて挑むは、暴走特急の初心者ゆえ。
人付き合いが苦手で臆病だった女が、一度吹っ切ったら怖いものナシ?!
「まずは、恋人から、どうでしょうか!」
「それ普通、『友達から』って言わない? それに、“まずは”ってその後には何が待ってるの」
「結婚、じゃないんですか?」
「……」
「よろしくお願いします!」
「――ところで君、誰?」