東京ボイスアクターズ(の、たまご)

作者宮下明加

『声優になって、私の心を救ってくれた声優さんと共演する』
夢を追いかける少女と、

『いつが夢の打ち止め時期か』
夢をかなえた先で行き詰まり、人生に不安を抱える若手声優。

正反対の二人が出会うとき、現実への下克上が始まる。

声優になりたいって思ったのが13歳で


養成所のジュニアコース――高校生未満の志望者が通うクラスに入ったのが14歳。


だけどあたしは


養成所の本科に進級した16歳の年の一年間を、


嬉しくて、悔しくて、妬ましくて、悲しくて、


藻掻いて、足搔いて、


今思えば楽しかったあの一年間を、一生忘れない。



あなたと出会えたあの年を、


あたしはこの先もすっと宝物に生きていく