妊娠を機に、一度は捨てた故郷へ独り身のまま戻った女は、海沿いに家をかまえた両親と再び暮らし始めた。
幸せも束の間、相次いで両親が他界し、たった一人で娘を育てていくことへの不安を募らせるようになる。
そんなある冬の日、海へと捨て去られた恐ろしい昔話が思い起こされる。