きみと初めてみた桜

作者海夜

この国において、税金を納めない私達は害虫だ。戸籍は剥奪され、いるだけで嫌悪の対象になり、人間の目に入れば死が待っている。人権も平等も明日を生きる保証もない。人間以下の扱いのまま生を終えるのだと信じて疑わなかった。ーーーーそう、あの日が来るまでは。



この国で、名前を持たない私達は害虫だった。

目につけば邪魔だと殺され、そうされるのが当たり前の日常の中で育った。




「君はこの棄てられた街で、害虫として一生を終えるつもりなのか? 踏みつけられ蔑まれる内に紙よりも薄くなった、人間としての尊厳を取り戻したくはないか?」





お風呂から上がると、経歴真っ白(自称)な不法侵入真っ最中の男が革命を持ちかけてきた




「人間に戻らないか。僕達と一緒に」




血を流さず法も犯さない、安心安全(本人談)の革命とやら、やってやろうじゃないか。





詐欺師 × 天才 × 軍人 × 医者 × 弁護士 ×システムエンジニア=革命……?