腐ンタン、パラレル小説です。

王になる運命を背負った御曹司🐯と

兄の🐹、モデル🐰の出会いと、

後に一つの国を救う、彼らの五年間のお話。


🐯🐰🐹で三角関係。


目線、一部は🐰と🐯での交互に変わります。






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パラレル小説です。


王になる運命を背負った御曹司🐯と


兄の🐹、モデル🐰の出会いと、


後に一つの国を救う、彼らの五年間のお話。


🐯🐰🐹で三角関係。




話によっては🔞なので閲覧注意です✨


1話ごとに、主人公、交互に変わります。











prologue 🐰目線





「それでは受賞の言葉を」




アカデミー賞の、



プレゼンターの男性にそう声をかけられて、



僕は頷いて、席から立ち上がった。





「気をつけて行ってこい」



傍らに座っていた白いスーツの青年が、



そう言って僕に声をかける。





「…歌、聴いててね」



僕は彼に微笑み、繋いでいた手を離す。




そして、ゆっくりと眩いライトに照らされる



ステージに向かって歩いた。





この重い一歩一歩はまるで、



ここに来るまでの、



波乱万丈だった僕の人生そのもののようだ。






「…」



目を上げると、観客席からたくさんの人達が、



僕の事を見ていた。





君も見ているかな、と僕は微笑む。





そして、これまでの5年間の出来事を…




目を閉じて、思い出した。















      Open Window 1話 🐯目線





窓を閉めるのを、また忘れた。




その日も俺は、



職場でその事に気がついて、舌打ちした。







「くそ…またやった」



「何が?」



相棒のジミンがそう言って、思わず呟いた俺の顔を



不思議そうに覗き込む。





「洗濯物を取り込んだ後、窓を閉めるのを忘れた」



「あーたまにやるよね」



苦笑して言って、ジミンはPCの画面を覗いた。




「まあ、でも…テヒョンのマンションに、



泥棒に入れる人もいないでしょ」



周り何も無いし…と、ジミンは微笑む。




「同じ金持ち位だよ、忍び込めるの」



だから安心、と彼は俺に告げる。




「まあ、そうだけどな」



俺も頷いて、手にしていた珈琲を飲んだ。




「今回も納期に間に合ったし…



あとまた来月からかな…新作の制作は」



「詳細、家のPCにメールしといて」



俺はそう告げて、窓の外を見つめた。





ソウル市内の一等地のビルのワンフロアに、



俺と従兄弟のジミンのオフィスはあった。




高校時代から二人でゲームアプリの制作をして…



卒業と同時に、会社を設立した。




携帯ゲームはいつでも人気があるから…



会社は順調に時代の波に乗っている。





「外の看板、変わるんだな」



俺は、目の前のビルの屋上のポスターが



剥がされているのを見て、告げた。




「あ〜人気の商品とか、すぐ変わるしね」



モデルも…と、ジミンは看板を見て告げる。




「なかなか、生存競争の厳しい世界だよね」



僕達もだけどさ…と呟き、彼はPCをオフにした。





「PCの方に、メールしておいたよ!



あ…ねえ、ヒョンの誕生日パーティーにはいくの」



「いや、今年も行かない」



俺は看板を見つめたまま、告げた。




「もう、あの家は出たしさ…」



「そうか…」



「ジミンは行くんだろ、よろしく伝えておいてよ」



「あーうん…分かった」



ジミンは苦笑して、俺の肩を叩いた。




「君は年々…お母さんよりも綺麗になるから…



皆が君を見たら、さぞやびっくりするのに」



そう告げて、ジミンは微笑んだ。




「君の母さんは、あそこの看板に立つような、



すごい人だったもんね」



「…もういないだろ」



俺は苦笑して、ジミンの顔を見つめた。





有名な女優だった母は、



大財閥の御曹司の、後妻になった。




皆に祝福されて最初は幸せそうだった母も…



父の冷たさに、年々病んでいき…



数年前に病気で亡くなった。




母は昔からよく、俺にいつかここを出ろと告げた。



外から、この家を眺める人間になれと…。




そのせいなのかは分からないけど…



高校の時に作ったアプリがヒットして、



俺は卒業と同時に、家を出た。




それ以来、実家には帰っていない。





「さて…あとは来週また集まろうか」



「だね!後からまたメールするね」



俺はジミンに手を振ると、



上着を手にして、オフィスを出た。





エレベーターに乗り、



目の前の壮大な街並を眺めながら、



俺はため息をついた。




美しい景色だ。



でも、何もかもが…



さながら脆い、砂の上の城のようだ。




エレベーターの壁に寄りかかりながら、



俺はそう考えて、目を閉じた。




世の中も、俺も、会社も…何もかも、



全てが虚ろだ。




全て崩れてしまえばいいのに…と、



子供の頃と同じように、俺は思った。












マンションに帰る前にコンビニに寄ると、



前に立つ少年に、見覚えがあった。




いかにも10代らしく、Tシャツにキャップ姿の彼。



身長は高く、俺より少し小さい位だ。




彼はお弁当とお菓子と飲み物を買って、会計する。




振り返ると、あっちも一瞬俺を見て、



あっ!という顔になった。




いつ見ても、愛らしい顔立ちの子だ。



うちの財閥にいても、不思議じゃない位の



美貌の持ち主だろう。