稲妻に色塗り【完】

作者吉森 朔

私とみーたんは、少なくとも千回は友達になったし、恋人にもなった。歩いたら百時間はかかるだろう距離を、みーたんだけが毎月三万円で買っている。「みーたんの由来は?」「名字が三上だから」

稲妻に色塗り

 誰かに勝手に、人生を脚色されないように。底辺の端で確かに笑って生きていたということを、自分自身に証明してみせる。