ニャルさまは干物女子にお熱中〜歪んだ愛で溺愛されて恋、落ちるまで〜

作者巴 遊夜

 星が舞う空が覆う森の中でその男に出会った。
「キミのその幸運と強さと無知さをボクは愛そう」
 顔の良い男は言った。中身は化け物であることを分かっていながらも、その男の微笑みからは目が離せない。それほどに男は魅力的だった。

 現代日本で織りなす、彼女が徐々に邪神である彼に恋落ちていく物語。

※…



「ボクはキミを愛している」


 顔の良い男は爽やかに微笑んでいる。

きっと、その言葉に嘘はないのだろうと思う。


 けれど、この男は化け物だ、邪神なのだ。

こんなにも顔の良い人間の男に擬態しているけれど中身は化け物だ。


私が恐怖し、困惑し、狂っていく様を眺めたい、楽しみたい、そうして愛したいのだ。


 歪んでいると思うわなくもない。

思うわなくもないけれど、心は受け入れつつあった。


 あぁ、戻れなくなっていく。

どんどんと落ちていく、落ちて、落ちて、戻れなくなる。

これも全て、この男の、化け物の、邪神のせいだ、なにもかも。


 また今日も私はこの男に落ちていく。



野薔薇



 ※この作品はフィクションです。