星影の歌姫が捧ぐ、愛知らぬ邪神(かみ)への、永久(アイ)を紡ぐ唄【完結】

作者巴 遊夜

 ユエは最後の歌姫——星影の歌姫だった。彼女は長い月日の間、暗い暗い底へと封印されていた。それでもただ、想っていた。まだ見ぬ愛する存在の事を。愛するために生まれたと言われた。迎えに来た存在を愛するのだと。その時まで、ずっと暗い暗い闇の中でずっと待っていた。

 幾年月が経ち、それは現れた。カマル—…

「ユエ、お前は愛するために生まれたんだ」


私は愛するために生まれた、愛を与えるために生まれた。


愛そう、どんな存在であっても

私は全てを受け入れて包み込もう

ずっと側にいよう、この歌とともに


アナタの色んな所が好きになるわ。

見た目も、声も、性格も、好きを見つけるの。


「オレは愛など知らない」

「知らなくてもいいわ。私が貴女を愛しているのを分かってくれれば」


愛を知らない、愛し方を知らなくてもいい。

私がアナタを愛していることを知ってくれていれば。


「それだけで私は嬉しいの」


そう、それだけで私は幸せなの。

貴方と共に居られるということが何よりも。


星花