家柄の良い者のみが入学できる全寮制男子校私立椿樹つばき学園。そこに通う一年の青藍朝顔は誰もが振り向く程の美貌と己の性であるΩオメガを利用して、学園に在籍している様々なαアルファと淫らな遊戯を繰り広げていた。そんな朝顔は学園の王子様と称されている二年で生徒会長を務めるαの、白雪菫だった。「αやβベータやΩの壁をなくすべきだ」と綺麗ごとを並べる菫の本性を暴いてやろうと思い立った朝顔は、浮いた噂が一つもない菫を性的遊戯に誘うべく接触を試みた矢先、今まで味わった事のない強烈な発情に見舞われる。そして、運命の番のフェロモンにあてられた時にだけ現れる花紋が自身の手首に浮いている事に気付く。


 それを契機に、朝顔は菫の優しさと温かさに触れる事となる。最初こそは心を頑なに閉ざしていたものの、菫の芯の通った人柄に心を揺さぶられ始めた朝顔は次第に自分が菫に恋をしているのだと自覚する。一方の菫も不意に朝顔の見せる素顔に、心を奪われていた。素直になれない朝顔と、純粋で不器用な菫。目前に立ちはだかる幾多の障壁と困難を乗り越えた二人が辿り着いた「運命」はいかに…。


 運命の番の印である花が紡ぐ、儚くも耽美な学園オメガバースが花開く。



老い木に花