ある日、空から自称女神が落ちてきた。彼女の仕事は、冥界を脱走して現世に来た亡霊を捕まえることらしい。
でも亡霊達は現世に心残りがあって簡単に捕まってくれないから、僕と彼女は彼らの心残りを解消する手伝いを始めた。

娘の結婚式を一目見たい、最高の映画を作りたい、あの試合をやり直したい……。
亡霊が抱…

ある日、空から自称女神が落ちてきた。彼女の仕事は、冥界を脱走して現世に来た亡霊を捕まえることらしい。

でも亡霊達は現世に心残りがあって簡単に捕まってくれないから、僕と彼女は彼らの心残りを解消する手伝いを始めた。


娘の結婚式を一目見たい、最高の映画を作りたい、あの試合をやり直したい……。

亡霊が抱く望みはそれぞれで、手伝いをする最中、僕らは多くの想いに触れる。

泣いて笑って、走って叫んで。

彼女と亡霊に振り回される破天荒な毎日はひどく楽しくて、僕は次第に彼女に惹かれていく。


なのに僕は気が付きもしなかった。

痛みを抱えた横顔に、自身の記憶の不自然な空白に。

「女神」を名乗る彼女の本当の正体さえ知らないまま、ある日、彼女は唐突に僕の前から消えてしまった。


だから僕は忘れていた過去と向き合って、真実と戦う覚悟を決める。

かつて「死」を望んだ彼女が、今「生きたい」と思えるように。

今度こそ、ちゃんと想いを伝えるんだ。——君のことが大好きだよ、と。


これは、死者達の最期のエピローグを紡ぐ物語。

そして、今を生きる僕らの青春を綴る物語だ。