仕事で失敗するたび大声で怒られる女の子。その姿をいつも目で追う男の子。二人は会社の非常階段で時間を過ごす。









「小暮さん僕の名前知ってる?」


「えっと…加賀屋くん?」



「いや下の名前。」


「………ごめん、わからない」



「えー。」


「じゃあ、加賀屋くんは私のなまえ…」







“まりさ、でしょ?まりさ。”




「何で二回呼ぶの?」





“まりさ。ずっと前からそう呼びたいから”