キスした相手を殺す彼女VSキスした相手を蘇らせる彼氏

作者あいうえお

 キスした相手を殺す能力を持つ少女、五十嵐智世は、幼少期、大好きな父親にキスして植物状態にしてしまった過去を持ち、「愛する人とキスさえできない」「一生恋愛は無理」というコンプレックスを抱く。一家の大黒柱を失った家族に仕送りをする為、今日も智世は異能力者に依頼される裏の仕事である要人暗殺に繰り出し、…

ストーリー概要および物語の設定


 キスした相手を殺す能力を持つ少女、五十嵐智世は、幼少期、大好きな父親にキスして植物状態にしてしまった過去を持ち、「愛する人とキスさえできない」「一生恋愛は無理」というコンプレックスを抱く。一家の大黒柱を失った家族に仕送りをする為、今日も智世は異能力者に依頼される裏の仕事である要人暗殺に繰り出し、むさいおっさんをキスして殺す超簡単だが虚しい仕事に従事する。

 そんなある日、智世の通う異能学園に転校生、国太刀綾世が現れる。イケメンの登場に女子一同は沸き上がるが、一方の智世は冷めた態度。どうせ自分と恋仲になることなどないのだからと、智世は彼が何の能力を持った異能力者であるのかにも全く興味を示さなかった。

 そして、放課後、いつも通り組織とともに裏の仕事へ赴く智世。しかし、事件が起きる。作戦が失敗し、敵の返り討ちに。猛烈な銃撃を受け、組織は全滅。智世は朦朧とした意識の中で人生最後の時を感じる。

 我ながら酷い人生だったな……。そして、最後に智世は夢を見る。家族や親戚の夢ではなく、何故か転校生の綾世の夢。綾世は微笑みながら歩み寄り、そして、絶命した智世の遺体に優しく唇を重ねた。

 すると――



元小説の作品URL


 無し