だから私は、今日も猫を被る。

作者水月つゆ

"いい子"を演じる主人公、花枝七海(はなえだななみ)。苦しい心を吐き出すようにSNSで呟くけれど、それはどこにも繋がっていない仮想空間。そんなある日、いつものように投稿していると"あお先輩"というアカウント名からコメントをもらう。それから私が投稿するたびにコメントをくれるようになった。
メッセージ…


私は"いい子"を演じなきゃいけない。



どんなにつらくても

どんなに苦しくても


笑えば、何とかなる。



その場の空気を乱すことなく

円滑に時間が過ぎてゆく。



──その、はずだったのに。



人生とはうまくいかないことの連続だ。