愛を囁く機械人形(オートマタ)

作者瀬里

魔法のiらんど大賞2021 コミック原作大賞 応募作品です。

1年前、機械人形(オートマタ)で栄えたオリバレス公国は、その技術を軍事転用することを危険視した帝国により滅ぼされ、公国の若き大公レイナルドとその婚約者は断頭台の露と消えた。
 機械人形技師のリタは、元公国の領土の外れにあった森に、1年…

 一年前、機械人形(オートマタ)で栄えたオリバレス公国は帝国に滅ぼされ、若き大公レイナルドは断頭台の露と消えた。

 機械人形技師のリタは、機械人形の黒猫レイと一緒に戦火を逃れて森で暮らしていたが、帝国の皇女が処刑した大公そっくりの男を侍らせて耽溺しているとの噂を聞く。リタはいてもたってもいられず城に確かめに行く。彼女はレイナルドが命をかけて救った婚約者だった。

 リタは、メイドとして城に入り夜中に城を探索するうちに、機械人形技師が多数城に捕らえられ、人型の機械人形の研究をさせられている事実を知る。リタはレオンと名乗る仮面の男と共に捕らえられた機械技師を助け出すがレイは命を落とす。

 レオンとリタは皇帝と皇女からの逃避行を開始する。レオンはレイナルド自身をその身に宿した魔道機械人形(オートマタ=マギア)で、皇帝が求めた永遠の命の鍵を握る存在だった。そして皇女は側に侍らせて溺愛したレオンを再びその手に取り戻したかった。

 二人は、大公の一族にのみ伝わる魔道機械人形の秘密を解き明かし、皇帝から守り通すべく協力する。そして、お互いの罪悪感と葛藤とを乗り越えて、愛を実らせる。