半妖のいもうと〜あやかしの妹が家族になりました〜

作者蒼真まこ

初めて会った幼い妹は、どう見ても人間ではありませんでした……。

中学生の時に母を亡くした女子高生の杏菜は、心にぽっかりと穴が空いたまま、父親の山彦とふたりで暮していた。しかしある日、父親が小さな女の子を連れてくる。
「実はその、この子は杏菜の妹なんだ」
「よ、よろしくおねがい、しましゅ……」
お…

初めて会った幼い妹は、どう見ても人間ではありませんでした……。


中学生の時に母を亡くした女子高生の杏菜は、心にぽっかりと穴が空いたまま、父親の山彦とふたりで暮していた。

しかしある日、父親が小さな女の子を連れてくる。

「実はその、この子は杏菜の妹なんだ」

「よ、よろしくおねがい、しましゅ……」

おびえた目をした幼女は、半分血が繋がった杏奈の妹だという。

妹の頭には銀色の角が二本、口元には小さな牙がある。どう見ても、人間ではない。

小さな妹の母親はあやかしだったのだ。

「娘をどうか頼みます」という遺言を残し、この世から消えてしまったという。

突然あらわれた半妖の妹にとまどいながら、やむなく面倒をみることになった杏菜。

しかし自分を姉と慕う幼い妹の存在に、少しずつ心が安らぎ、満たされていくのを感じるのだった。

これはちょっと複雑な事情を抱えた家族の、心温まる絆と愛の物語。