人の心に宿り、不都合を与える存在――〝なにものか〟と人間の霊魂が混ざり合い、モノノケが生み出されるという。
この街で不可思議な現象に悩まされる人々は、地元の祈祷師・神野一茶の元へ依頼するのだが、彼は〝なにものか〟に出遭うと失神してしまう体質だった。
「怒り」によって生み出された猿のモノノケ、道を結…

てはならぬ。聞いてはならぬ。触れてはならぬ。

かつて、ヒトは〝なにものか〟と共にった。

しかし、ヒトは〝なにものか〟とたもとかった。

〝なにものか〟はヒトに宿り、わざわいをもたらした。

視てはならぬ。聞いてはならぬ。触れてはならぬ。

さすれば、モノノケとなり果てる。