クレイティア王国の姫であるレイラと姫の護衛の騎士(女)であるノアはある日お忍びで舞台を観に来ていた。

しかし、いざ舞台が始まった瞬間に突然舞台の照明が落ち、視界が暗闇に包まれたその時、ノアは後ろから謎の人物に口元を塞がれてしまう。

「騒げば他の客達の命はない」

そう耳元で脅されたノアは姫のレ…

クレイティア王国の姫であるレイラと姫の護衛の騎士(女)であるノアはある日お忍びで舞台を観に来ていた。


しかし、いざ舞台が始まった瞬間に突然舞台の照明が落ち、視界が暗闇に包まれたその時、ノアは後ろから謎の人物に口元を塞がれてしまう。


「騒げば他の客達の命はない」


そう耳元で脅されたノアは姫のレイラではなく自分を狙ってきた事に混乱していると、謎の人物に気絶させられて人一人分入る白い布袋に入れ込まれて攫われてしまう。


目が覚めるとノアの手足は縛られており、白い布袋の中に体ごと入っている事に気が付く。


「手荒な事をしてすまない、姫君」


見知らぬ男の声が聞こえた瞬間にノアの体は白い布袋から放り出され、ノアは警戒しながら辺りを見渡す。


ゆらゆらと揺れる地面に潮の匂い。周りには海賊らしき人物達。どうやらここは船の上で、自分は海賊に拐われてしまったのだと理解するノア。


そして真正面にはいかにもといった海賊らしい格好をしているものの、顔にはおかしな仮面をつけている男がおり、ノアは思わず凝視する。


仮面男はノアに向かって問いかける。


「・・念のための確認だが、其方は姫君で間違いないか?」


仮面男はノアの事を姫と呼ぶも、ノアの背格好をまじまじと見て本当に姫なのかどうかを疑問に思ったらしく、恐る恐る尋ねる。


しかし当然ながらノアはそれを否定する。


「誰が姫だ。自分は姫様の騎士だ」


ノアが吐き捨てる様にそう言うと、仮面男は全力で膝から崩れ落ち、頭を抱えて力一杯叫んだ。


「嘘だ!」


どうやら海賊は騎士のノアと姫のレイラを間違えて誘拐してしまったらしい。


なんと間抜けな海賊達。クレイティア王国の姫の護衛騎士、ノアの運命やいかに?


その上、この海賊船には信じられない様な秘密があり・・?