ピジョンブラッドの啓示 ~灰色の魔術師~

作者斗海 二紀

「出かけるぞ」
「イヤだ」

爽やかな朝、大地の民メルクの家に、
スンとした相棒、氷雪の民レンが〝啓示〟を携えて現れた。

「ピジョンブラッドだ」

「ああっ? どのピジョンブラッド! 
 ルビーか、魔術インクか、はたまた鳩の血の現物か!」

「わからん」

正確無比だが、端的過ぎる啓示。

『ピ…