○ストーリー概要および物語の設定
ある夏、進路に迷う男子高校生・葉月悠は両親が営むロッジに長期滞在する放浪中の写真家・倉木瀬名の撮影に付き合うことに。
自分にとっては「見慣れた景色」を奇跡のように美しく撮る瀬名の横で、悠は次第に、瀬名のように情熱を持って生きたいと思うようになる。
高校三年の秋、遅いとは分かっていながらも東京にある大学のオープンキャンパスへ向かう悠。しかし、何校かの大学見学よりも衝撃を受けたのは、瀬名がモデルを撮影する現場だった。
こういう場所で仕事がしたい、と悠は感じて服飾の専門学校に願書を出す。
しかし、バイトで赴いた撮影現場の事務的な雰囲気に落胆し、気持ちに迷いが生じてしまう。
そんな折、瀬名は北海道へ撮影チームごとやって来て、服飾ブランドのカタログ撮影アシスタントとして悠を同行させる。
翌日、懸命に撮影のサポートをする自分を撮った写真を瀬名に見せられ、悠は自分が「情熱を持つ人々を支えること」が好きなのかもしれない、と気付く。
春。悠は東京の服飾専門学校の入学式の日を迎えていた。同じ日、瀬名は海外の撮影旅行に出発する。一人前になって瀬名の横に並ぶ日を楽しみに学校への道を歩みだす悠を、瀬名は写真におさめる。
○元小説の作品URL
この作品は「(小説版)夏の君を撮らせて」をコミック原作化したものです。