風吹く展望台から 明日へと向かう君へ

作者如月 兎

 「お前ら、分かってるな。この夏休みが勝負だぞ」

 担任が他人事のように放った言葉が、一夜明けてもまだ頭に鈍く残っている。とうとうこの時期がやってきたのだ。七月も半ばに入ったある土曜日の朝、高校三年生の新太はこの事実から逃げるように家を飛び出した。


※この作品は「カクヨム」、「小説家になろう…