世界の黄昏に物ノ怪の王は少女に恋をする

作者万業破印

ある日、世界は崩壊した。突如として上空に現れた地獄の大釜よって、全ての人類は地獄の世界に飲み込まれてしまう。しかし、何故か、高天のぞみという少女だけは難を逃れ、人間の消失した世界でただ一人取り残されていた。事情も分からず街をさ迷うのぞみの前に怪異が現れる。怪異から逃げ惑うのぞみは、街外れにある神社…

ある日、世界は崩壊した。突如として上空に現れた地獄の大釜よって、全ての人類は地獄の世界に飲み込まれてしまう。しかし、何故か、高天のぞみという少女だけは難を逃れ、人間の消失した世界でただ一人取り残されていた。事情も分からず街をさ迷うのぞみの前に怪異が現れる。怪異から逃げ惑うのぞみは、街外れにある神社から神々しい光りが溢れていることに気付き、そこに逃げ込む。そこには結界が張られており、怪異の侵入を防いでいた。しかし、のぞみを喰らおうと膨大な数の怪異が集まってしまい、遂には結界は崩壊してしまった。だが、その時、百目という名の物の怪の王が封印されていた社より現れる。神社の結界は彼を封印していたものだったのだ。百目はのぞみに告げる。このままお前を喰らうのは容易い。だが、それでは我の糧が無くなってしまう。そこで提案だ。我の奴隷となるのだ。毎日、生き血やそれに準ずる体の一部を百目に捧げることによって、のぞみは命の保証を約束された。この日より、のぞみと百目は崩壊した世界で襲い来る怪異と戦いながら日々を過ごすことになる。これは、世界崩壊後、一人の少女と物の怪の王との終末スローライフの物語である。