威澄リツは、故郷である『日の国』の老人ホームで余生を過ごしていた。ある日、隣国『地の国』が対生物抹消兵器を日の国へ照射。ほぼ全国民が一瞬で塵となり、日の国のあらゆる生物が灰燼と帰した。

 残った建築物や重要インフラを手中に収めた地の国が、まんまと日の国の実効支配に成功する。

 たまたま歴史博…

 威澄いずみリツは、故郷である『日の国』の老人ホームで余生を過ごしていた。ある日、隣国『地の国』が対生物抹消兵器を日の国へ照射。ほぼ全国民が一瞬で塵となり、日の国のあらゆる生物が灰燼と帰した。

 残った建築物や重要インフラを手中に収めた地の国が、まんまと日の国の実効支配に成功する。

 たまたま歴史博物館の特殊防空壕内にいたリツは難を逃れる。謎のヘリコプターに回収された彼女は、日の国の精鋭を集めた『臨時救国委員会』に合流する。

 脳だけ生かされた稀代の天才『茂栗モグリ博士』が開発したタイムマシンで、歴史の修正を図る救国委員会。目的は日の国を滅亡から救う事だった。

 一日に十歳ほど若返るリスクを承諾したリツは、救国委員の先兵となってタイムトラベルに挑む事になる。

 政治家や歴史学者たちが練り上げた策に従って動くリツは、歴史の転換期に立ち合い、難解な任務をこなしていく。

 経済破錠寸前の地の国に、対生物抹消兵器を販売する国家の策謀を阻止。さらに、敵国の賢帝誕生を補佐することで目的を達成する。赤ん坊に戻った彼女は、見慣れた街並の復活にあどけない笑みを浮かべるのだった。