地獄太夫 ─恋闇─

作者小花衣ゆり

江戸後期。女吉原の隣に設けられた男吉原で、花魁道中のただ中に花魁が凶刃に斃れた。前代未聞の死の真相はようとして知れなかった。それから七年後。吉原の大見世•紺屋には、美しい木蘭色の髪と瞳を持つ謎めいた花魁(17)がいた。その花魁の優美なる足は同じ紺屋に住まう傘差しの朔二郎(16)の心を強く魅了した。…

地獄太夫 ─恋闇─


江戸後期。女吉原の隣に設けられた男吉原で、花魁道中のただ中に花魁が凶刃に斃れた。前代未聞の死の真相はようとして知れなかった。それから七年後。吉原の大見世•紺屋には、美しい木蘭色の髪と瞳を持つ謎めいた花魁(17)がいた。その花魁の優美なる足は同じ紺屋に住まう傘差しの朔二郎(16)の心を強く魅了した。

せめていっとき、この手に花魁の小さな足を載せてみたい。朔二郎の暗い願いは願い続けても叶うはずもなかった。

一介の傘差しと大見世の人気花魁。互いの立場はあまりに違い過ぎた。

だがそれが奇妙な運命の巡りあわせによって、二人の間にいびつな結び目を作るのである──。

足フェチ×遊郭ライトミステリ。