呪術師たちが住まう森には、主という存在が立てられていた。
主が持っていた一冊の書。そこには、精霊の力を得る方法と、数百年生きる男の存在が書き記されていた。
その男は、心臓に宿し力を持った者……宿した力は『精霊』の力だ。

その存在に気づいた時、医術に呪術を組み合わせて病を治すという『呪術医』が、大…

呪術師たちが住まう森には、主という存在が立てられていた。

主が持っていた一冊の書。そこには、精霊の力を得る方法と、数百年生きる男の存在が書き記されていた。

その男は、心臓に宿し力を持った者……宿した力は『精霊』の力だ。


その存在に気づいた時、医術に呪術を組み合わせて病を治すという『呪術医』が、大きな権力者となっていた。

人々の命と、呪術医を集約するかのように建った『塔』

塔に属さない呪術医の弾圧が始まり、死者が増えて行く。


その塔の主は、書物に記されていた男だった。


『望む事、全て、思いのままに』

主が書き込んだその一文が、主の死後、呪いのように動き出し始めた。

そして、精霊を宿す『宿』が現れる。

呪術師たちの力を奪うように、後継者である行嘉貴桐の前に塔の主、来贅が現れ、『主』対『主』の闘いが始まる。

望む事、全て、思いのままに……その力を手にするのは『選ばれた者』だけ。


だが、その言葉の始まりには、深い思いが込められていた。